アマゾンプライムが安い理由は、この8つです。
- 利用者が世界規模で多いから
- 日本の利用者はまだ少ないから
- 日本の配送コストは安いから
- 動画に広告が入るから
- 動画本数が少ないから
- 見放題が少なくレンタルや購入作品が多いから
- 機能面で劣る部分があるから(吹き替えが少ない・倍速再生ができない)
- 別途課金が必要なサービスに誘導する仕組みだから
アマゾンプライムって冗談みたいに安いですよね?
1ヶ月、たったの600円ですよ?
毎月600円でPrime Videoが見れて、他の特典まで利用できるなんて頭がおかしいレベルです。
ここまで安いと逆に
なにか裏があるんじゃない?
と疑ってしまいたくなる気持ちも分かります。
そこで今回の記事では
- アマゾンプライムが安い理由
- 今後アマゾンプライムが値上げする可能性
について深くつっこんで解説します。
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アマゾンプライムが安い理由8選
念のため確認すると、アマゾンプライムの利用料金は月会費600円/年会費5,900円です(どちらも税込み)。
1年分をまとめて払うと、1ヶ月あたり約491円!
他のVOD(動画配信サービス)と比べたら、半額以下から4分の1のレベルです。
怪しいほど安いわけですが、それにはちゃんとしたこんな8つの理由があるんですよ。
- 利用者が世界規模で多いから
- 日本の利用者はまだ少ないから
- 日本の配送コストは安いから
- 動画に広告が入るから
- 動画本数が少ないから
- レンタルや購入作品が多いから
- 機能面で劣る部分があるから(吹き替えが少ない・倍速再生ができない)
- 別途課金が必要なサービスに誘導する仕組みだから
この「安い理由」はすべて私が勝手に推測したものですが、当たってる部分は絶対にあるはずです。
それではひとつずつくわしく解説していきましょう。
利用者が世界規模で多いから
アマゾンプライムの加入者は、全世界で2億人を突破したそうです。
2021年4月、AmazonはPrimeの世界の加入者数が2億人を超えたと発表した。
2億人が600円を払うと仮定して、毎月amazonに入るお金を計算してみましょう。
そう、amazonはプライム会員の会費だけで毎月1,200億円の大金を得ているんですね。
正確に言えば、アマゾンプライムの会費は日本だけが格安であり、欧米ではもっと高い金額です。
つまり、ゆうに1,200億円以上は儲かってる、と。
日本国内の利用者だけなら600円ではペイできないかもしれませんが、全世界を含めれば会員数は膨大。
その恩恵でひとりひとりの利用料金は安く抑えられているのでしょう。
日本の利用者はまだ少ないから
世界規模では2億人を越えたアマゾンプライムの利用者ですが、日本国内の利用者は1000万~1500万人と推定されます。
ためしにあなたの周りでプライム会員になってる人を探しても、まだまだ少ないはず。
日本の人口は1億2千万人前後なので、これからプライム会員が増える「伸びしろ」は十分すぎるほどあります。
そのために今はまだ低料金で「多くの人を呼び込もう」としている段階。
つまり、月会費600円は「お試し料金」として出血大サービスしているわけですね。
日本の配送コストは安いから
アマゾンプライムの目玉の特典のひとつが「2,000円以下の注文でも配送料が無料」。
通常配送の場合、2,000円以下の注文の配送料は以下のようになります。
本州・四国(離島を除く) | 北海道・九州・沖縄・離島 | |
---|---|---|
プライム会員 | 無料 | 無料 |
非プライム会員 | 410円 | 450円 |
このように配送料の負担分がプライム会員の会費に含まれているわけです。
しかし、日本は国土が狭いため遠方の土地に送ったとしても、配送コストはほんのわずかしか増加しません……。
たとえばこれが国土が日本より遥かに広いアメリカだと、送料の負担分が会費にそのまま跳ね返ります。
しかし、日本は狭いおかげで配送のコストは増えず、そのためにプライム会員の会費は安く抑えられるというわけですね。
ちなみにアメリカ合衆国の面積は日本の約26倍です。
動画に広告が入るから
アマゾンプライムのPrime Videoを再生すると、動画本編のまえに短い広告が入ります。
You Tubeと同じようなものですね。
視聴する側としては、うざったいし
有料で会員になってるのに、なんで広告が入ってるんだ!(怒)
と怒りを覚えるのも無理ありません……。
しかし、この広告が入るおかげでamazonは広告収入が得られ、その分、アマゾンプライムの会費が安く抑えられる仕組みなんですね。
他のVODではNetflixの最安プランにも広告が入ります。
動画本数が少ないから
アマゾンプライムのPrime Videoの動画本数は、他のVODと比べると明らかに少ないと言わざるを得ません……。
VOD名 | 動画総本数 |
---|---|
U-NEXT | 27万本以上 |
Hulu | 10万本以上 |
Prime Video | 5万本以上 |
動画本数では日本一と称されるU-NEXTと比べて、5分の1以下。
そもそもPrime Videoはアマゾンプライムの特典のひとつであり、動画の充実度に充てる予算はそれほど多くないようです。
逆に言えば、そのおかげで会費は安く抑えられているとも言えますが……。
動画の入れ替わりは激しく、目玉作品として追加された作品もいつの間にか公開終了になっていることも……。
ですから、もし見たい作品があるなら早めにアマゾンプライムに登録して見てしまうのがベスト。
ここだけの話、アマゾンプライムの無料体験は一度終了しても、しばらく時間を置くと再び登録できるようになりますから。
見放題が少なくレンタルや購入作品が多いから
Prime Videoの動画本数は5万本以上と書きましたが、アマゾンプライムの会員になればそれをすべて見られるわけじゃありません。
Prime Videoの動画の内訳はこうなっています。
動画の種類 | 本数 |
---|---|
見放題作品 | 1万本以上 |
レンタル/購入作品 | 4万本以上 |
5万本以上の動画のうち、プライム会員の会費(月々600円/年間5,900円)を支払えば見られるのは、「見放題作品」のみ。
残りの4万本は別に課金しないと見られません……。
テレビ等で盛んに宣伝している「独占配信」の映画や、amazonオリジナル作品(松本人志の「ドキュメンタル」等)は見放題です。
でも、新しめの作品のほとんどは、別に料金を支払ってレンタルか購入しないと見られないわけですね。
アマゾンプライムに加入して、その現実を知り、がっかりする人が多いでしょう。
でも、そのおかげでアマゾンプライムの会費が激安になってるとも言えるんですよ。
機能面で劣る部分があるから(吹き替えが少ない・倍速再生ができない)
いまVOD(動画配信サービス)に必須の機能といえば、この2つ。
- 吹き替え
- 倍速再生
最近は洋画や海外ドラマを字幕ではなく、吹き替えで見る人が増えています。
しかし、Prime Videoでは古い作品だと特に字幕しか選べず、吹き替えは用意されていないことが多く見受けられます。
また、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視するZ世代を中心に、長尺の動画(2時間以上の映画等)は倍速再生が当たり前の時代に。
しかし、Prime Videoには倍速で再生する機能が備わっていません……。
これもPrime Videoはあくまでプライム会員の特典のひとつという位置づけであり、そこまで予算を投入していない弊害かもしれません。
何度も繰り返しますが、それがアマゾンプライムの料金が安い理由になっているともいえます。
別途課金が必要なサービスに誘導する仕組みだから
アマゾンプライムのプライム特典のなかには「上位版」が用意されているものもあります。
要するに、プライム特典になると自由に利用できる特典の、さらにそのうえの便利で魅力的なサービスという位置づけ。
それがこちらになります。
プライム特典 | 上位版 |
---|---|
Prime Video | Prime Videoチャンネル |
Amazon Music Prime | Amazon Music Unlimited |
Prime Reading | Kindle Unlimited |
もちろん、Prime Videoのレンタルや購入作品もそのひとつ。
プライム特典としてamazonのサービスを体験してもらい、便利さや魅力を味わってもらう。
そして、「それがさらに便利で魅力的になりますよ」と別途課金が必要な上位版に誘導するわけですね。
言い方は悪いですが、アマゾンプライムの低料金でたくさんの人を釣って、上位版の課金で儲けようという魂胆も少なからずあるのでしょう。
再度繰り返しますが、上位版を利用しない人にとってはアマゾンプライムを安い料金で利用できるので、願ったり叶ったりですね。
今後アマゾンプライムが値上げする可能性は?
いま現在の日本と世界各国のアマゾンプライムの会費の比較表がこちら。
国 | 月会費 | 年会費 |
---|---|---|
日本 | 600円(税込み) | 5,900円(税込み) |
アメリカ | 14.99ドル(2,150円) | 139ドル(19,941円) |
イギリス | 8.99ポンド(1,641円) | 95ポンド(17,340円) |
ドイツ | 不明 | 89.90ユーロ(14,067円) |
※レートは記事執筆時点のもの
このように海外の国と比べると、日本の会費は3分の1~4分の1と超格安。
経済規模を考慮すると、日本もアメリカ並みの会費まで値上がりしてもおかしくありません。
値上げの理由は物流費(輸送コスト)のインフレ
2022年度にアメリカやイギリスでは一斉に値上げが行われました。
その理由は「物流費」の上昇だと言われています。
アメリカは国土が広いので納得ですが、日本より狭いイギリスなどヨーロッパ各国でも値上げされたことを考えると他人事ではありませんね。
値上げは国内での会員数が一定ラインを越えたとき?
アマゾンプライムの会費の値上げが行われるのは、日本国内での会員数が一定ラインを越えたときだと予想されます。
多くの人が会員になって「amazon漬け」になり
もうプライム会員じゃないと不便で仕方ない!
という状態になってからではないでしょうか?
いまは多少無理してでも安く提供して、いつか刈り取りの時期が来るのを虎視眈々と狙っているのかもしれません……。
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まとめ
アマゾンプライムが安い理由は、私が推測するに以下の8つもありました。
- 利用者が世界規模で多いから
- 日本の利用者はまだ少ないから
- 日本の配送コストは安いから
- 動画に広告が入るから
- 動画本数が少ないから
- 見放題が少なくレンタルや購入作品が多いから
- 機能面で劣る部分があるから(吹き替えが少ない・倍速再生ができない)
- 別途課金が必要なサービスに誘導する仕組みだから
まとめれば、いろんな要因がからんで激安の料金を維持できているのでしょう。
食料品など値上げラッシュが激しい昨今、いつまで今の価格が維持できるか分かりませんので私も今のうちに目一杯利用しておこうと思います。
それでは楽しいAmazonプライムビデオライフを!